らいおんのつぶやき

5年10年後の姿

突然ですが、高校卒業後の進路はどの様に決められているのでしょうか？

家からの近さ、送迎の有無、出来る作業、工賃の良さ、快適な環境、
食事の有無、多彩なイベント内容、作業所の雰囲気などなど
いろいろ考えられますね。
もちろん重要度は人によって違うでしょう。

差し出がましいようですが、こんな項目を加えるのはどうでしょう。
「５年10年後の姿」

ただ歳をとるだけで変わらないと言うのではなく、
能力が向上し、顔つきも逞しくなったそんな期待の有無です。

これまで何度も紹介してきましたが、
ここでは何とか能力を向上させようと
農作業、内職、遊びの分野でいろいろな挑戦をしています。
例えば…

次なる彼らが挑戦するゲームは『パーフェクション』。
制限時間内に形の異なるパーツを所定の場所にはめていくゲームです。
全部で25個のパーツがあるのですが、
彼らは自己申告の個数を制限時間60秒以内にクリアしてもらいます。
申告数をクリアすれば1個足し、
またクリアすれば1個足して
最後25個全てクリア出来るでしょうか

内職の合間の気分転換に彼らは何回も何回も挑戦し、
最初から比べると倍近くの数が出来るまでになっています。

ちなみにこのゲームは、“意識の集中”“目と手の動きの調整”
さらに“形状の認識”などの能力を遊びながら鍛えられるそうです。


このゲームに限らず仕事も遊びも何事も
出来るようになるには何らかの能力が必要です。
それがたとえ小さなことでも出来るようになると
何かの能力が鍛えられたと考えられるでしょう。

それはジグソーパズルのワンピースのようなものです。
一つでは何のピースかどこに役立つのか分かりません。
でもそれが何十、何百、何千と増えれば、
隣り合うピースがやがて現れ
それがドンドン繋がり拡がって
やがて成果としていろいろな場面でその能力を発揮するようになるでしょう。

出来る事が増えればそれが楽しくなり行動が変わります。
行動が変われば自然に考え方も変わってきます。
自信につながり顔つきも変わります。


さてヒロくんの話になりますが
最初は12個出来るのがやっとだったのに…
２週間ほどで25個全部出来るようになりました。
本人は達成感を得たのか喜んでいました。当然です。

どんな事でも出来るようになれば嬉しいものです。
そんな嬉しい顔を見るのが、
楽しくて楽しくて…(^○^)

彼らがここに来るようになって早数年
暑い夏も寒い冬もみんなよく頑張ってくれます。
能力は当然のことながら
体力面も精神面も強くたくましくなった。
この作業所では、それが工賃に反映される仕組みです。

でもよく考えたら学生時代の様子を知らないんだよね
今度、お母さん方にここに来るbefore-afterを聞いてみよう(^^)